コルセット

坐骨神経痛による腰の痛みを緩和させる装具の1つに、コルセットがあります。
コルセットとは、腰に巻いて使用する、太いゴムのようなもので、これを巻くことによって仙椎が正しい曲線を描くようになり、坐骨神経痛の痛みを和らげることができるといわれています。

コルセットには大きく分けて2種類あります。
1つ目は軟性コルセットと呼ばれるもので、通常よく目にする一般的なものです。
これは元来、美容目的で作られたのですが、腰椎をしっかりと固定できることが分かり、医学的に流用されるようになりました。
腰に装着してもあまり違和感がないので、初めて装着する人でも抵抗なく付けることができるでしょう。

もう1つのコルセットは、歩くだけで腰痛や足の痺れが起きる人が用いる腰部脊柱管狭窄症用のコルセットです。
腰部脊柱管狭窄症用のコルセットは、装着したときに少し前傾姿勢になるように作られているので、軟性コルセットと比べて、腰部脊柱管狭窄症の人の坐骨神経痛が緩和されるといわれています。
しかしながら軟性コルセットと比べると、付けたときの違和感が残ってしまい、長時間連続して装着していると腹筋や背筋の筋力が衰えてしまうこともあるようです。

コルセットが身体を支えてくれるために、どうしても自分の身体の筋肉を使わないようになってしまいます。
したがって必要以上にコルセットを多用すると、どんどん筋肉が弱くなってしまうので、コルセットの使用は医師と相談して指示通りに装着することが大切といえます。